初めての自覚症状~入院するまで
内痔核III度ということで、横浜の松島病院で手術を受けた私、実はほんの数か月前まで自分が「痔」だとは知りませんでした。
2017年の秋、仕事の多忙さMAXのある朝、出張先のホテルのトイレで用を済ませて、ふと便器の中を見ると・・・。
何コレ?
真っ赤っ赤!!
生理日はまだなのに、おかしいな?
でも、考えているヒマはない。
取りあえず生理用品を身につけ、仕事を開始。
その日、途中であることに気づきます。
どうやら血が出ている「穴」が違うらしい。
覗き込むと、おしりから便器の中へ、ポタ、ポタと滴っています。
まぁ、いいや。
今出張中で忙しいし、血が出ているだけで痛くないし、とりあえずナプキンを当てておけば。
出張が終わると、2,3日で出血もなくなり、いつの間にか忘れていました。
その後も、出張や仕事が忙しい期間になると出血、しばらくすると出血が止んで忘れる、ということを、何度も繰り返していました。
そして、2018年7月。
出張中、いつものように出血。
「まぁ、帰ったらまた治るでしょ」と、もはや慣れたもの。
しかし、この時ばかりは違いました。
いつもなら出張終了後2,3日で止んでいた出血が、一週間も続いたのです。
忙しい期間が終わってからもこんなに長く出血していたのは、初めてのこと。
さすがに重い腰を上げ、まずはかかりつけ医に相談。
「痔の可能性がある。そんなに出血しているなら、すぐにでも専門病院にいきなさい」と、市内にある松島病院を勧めてくださいました。
「え~っ、私、痔なんですか?ここで治してもらえないんですか?」と、自分が痔であることを受け入れらない気持ちで、尻込みしていると・・・。
「肛門の病気は、かなり専門領域で、外科的な処置が必要なことも多い。松島病院は『これより良い選択肢はない』と言えるほどの専門家中の専門家。こんなにすばらしい病院が同じ横浜市内にあるのだから、ウチではなく、松島病院にすぐ行くべきです」。
全信頼を寄せているかかりつけ医にこのように言われてしまったら、もう覚悟を決めていくしかありません。
そこでドキドキしながら松島病院に行ったところ、さすが肛門の専門病院。
受診に際して不安や戸惑いを感じるポイント、羞恥心、すべて分かっていらっしゃいます。
おかげさまで、初めてでも困ることなく、かなりスムーズに受診することができました。
結果、内痔核III度と診断。
そして、「これじゃ痔がどうのこうの以前に、貧血になってしまう」とのこと。
そこで、その日のうちにジオン注射という、痔を硬化させて肛門内に固着させる治療をしていただきました。
晴れて出血は止まりましたが、これで治ったわけではありません。
「この注射の効き目も一年くらい。また同じように出血し始めるから、治したいならいずれは手術をしなくてはならない。手術入院する場合、短くても3週間は何もできないと思ってください」と言い渡されました(あくまで、私の痔核の場合です)。
そんなこと言われても、短くて3週間の休みなんて、取りたくない。
いま、仕事がノリに乗っていて楽しいし、家のローンだってあるから、働いていたい。
それがまず頭に浮かんだため、その場では明確な返事はせず、とりあえず保留にしていただきました。
注射のおかげで、8月の出張では出血がなく、久しぶりに仕事だけに集中。
あぁ、仕事に全力投球したい時に、おしりから血が出ないって、すばらしい!
なんと晴れやかな気分で働けることか!
それは裏を返せば・・・。
そう、手術しないと、一年後にまたあの出血に悩む日々が戻ってくるのです。
来年は特に、自分にとって大切な仕事がいくつも待っている。
大事な仕事中に貧血で倒れてしまうかもしれない。
せっかくここまでがんばってきたのに、それはどうしても困る。
大切にしている仕事は、一生続けたい。
おしりも、一生使うモノ。
長い人生を生き続けるために、ここは腹を決めて仕事を休み、お尻の穴と向き合おう!
ようやく気持ちが固まりました。
8月中に秋の仕事のスケジュールを調整し、10月に手術&入院をすることが決定しました。
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■目次
0)いぼ痔ねえさんから、ご挨拶
1)初めての自覚症状~入院するまで
2)入院のための持ち物
3)松島病院、大部屋ベッドサイド&コンセント事情
4)痔の手術後、どのくらい痛いの?
5)入院患者のミッション~大部屋でも恥ずかしくないワザ
6)松島病院、食事事情
7)松島病院トイレ事情~座浴でお尻パラダイス♪
8)松島病院、お風呂事情~やさしい気泡に包まれて♡
9)痔の手術後、いつからSEXしていいですか?